2010年 03月 17日
声に出して読んだ詩 |
最低にして最高の道
高村 光太郎
もう止さう。
ちひさな利慾とちいさな不平と、
ちいさなぐちとちいさな怒りと、
さういふうるさいけちなものは、ああ、きれいにもう止さう。
わたくし事のいざこざに
見にくい皺を縦によせて
この世を地獄に住むのは止さう。
こそこそと裏から裏へ
うす汚い企みをやるのは止さう。
この世の抜駆けはもう止さう。
さういふ事はともかく忘れて
みんなと一緒に大きく生きよう。
見えもかけ値もない裸のこころで
らくらくと、のびのびと、
あの空を仰いでわれらは生きよう。
泣くも笑ふもみんな一緒に
最低にして最高の道をゆかう。
毎日繰り返れる混沌とした政局。
毎日繰り返される哀しいニュース。
日本で。
世界で。
望むことはただ一つなのに。
久しぶりにこの詩を読みました。
高村光太郎の「最低にして最高の道」、を。
春は再生の季節。
何か、が生まれ変わりますように。
高村 光太郎
もう止さう。
ちひさな利慾とちいさな不平と、
ちいさなぐちとちいさな怒りと、
さういふうるさいけちなものは、ああ、きれいにもう止さう。
わたくし事のいざこざに
見にくい皺を縦によせて
この世を地獄に住むのは止さう。
こそこそと裏から裏へ
うす汚い企みをやるのは止さう。
この世の抜駆けはもう止さう。
さういふ事はともかく忘れて
みんなと一緒に大きく生きよう。
見えもかけ値もない裸のこころで
らくらくと、のびのびと、
あの空を仰いでわれらは生きよう。
泣くも笑ふもみんな一緒に
最低にして最高の道をゆかう。
毎日繰り返れる混沌とした政局。
毎日繰り返される哀しいニュース。
日本で。
世界で。
望むことはただ一つなのに。
久しぶりにこの詩を読みました。
高村光太郎の「最低にして最高の道」、を。
春は再生の季節。
何か、が生まれ変わりますように。
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by tanne2008
| 2010-03-17 18:17
| つれづれ